■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ □ 「葡萄酒倶楽部通信」15th ボトル 1999.2.16発行部数部2140部□ ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ +---15thボトル 目次--------------------------------------------- | 1.新着ワイン | ■クロンドーフ シラーズ '97 | 2.曽根のちょっといい話 | ■続フランソワ・タイエ氏のワインセミナー | 3.曽根おすすめワイン | ■シャトー ド ヴィーラ'94 ACマディラン | 4.フランスワイン講座 | ■第15回:フランスのワイン産地を知ろう | 〜ブルゴーニュワイン(10)ボジョレー〜 | 5.葡萄酒倶楽部からのお知らせ | ■バレンタインパックありがとうございました。 +-------------------------------------------------------------- +-------------------------------------------------------------- | 1 | 新着ワイン +-------------------------------------------------------------- ■クロンドーフ シラーズ '97(Krondorf Shiraz '97) オーストラリア、サウス・オーストラリア州、バロッサヴァレーの ワイン。赤ワインの産地として有名なクナワラ地区のシラーズです。 味わいはそれほど重い訳ではありませんが、この品種独特の赤い果 実の香りと樽熟成のブラックペッパーの香りがよく感じられ、熟し たタンニンは甘味も感じさせます。 (\1500) +-------------------------------------------------------------- | 2 | 曽根のちょっといい話 +-------------------------------------------------------------- ■続フランソワ・タイエ氏のワインセミナー 前回、フランソワ・タイエ氏のセミナーの模様をお伝えしましたが お伝えしきれなかった、新しい醸造技術について書きたいと思いま す。ちょっと専門的なはなしで難しいかもしれませんが、気楽に読 んで下さい。「ミクロ・オキシジェネーション」というはなしです。 ワインには酸化を防ぐために酸素は禁物!という印象をもたれてい る方が多いと思いますが、熟成の過程では酸素は不可欠なものだそ うです。通常どんなときに酸素とふれ合うかというと、樽熟成をし ている時や、その間行われるラッキング(澱引き)時があります。 このときに僅かながら酸素とふれ合うことが、ワインに良い影響を 与えることは知られています。またワインには酸素とふれ合うと良 くなるものと、良くならないものがあり、フランス、南西地区のワ イン(マディラン、カオール、ジュランソン)は良くなるものに属 するそうです。そこでマディランの生産者が考え出したのが、「ミ クロ・オキシジェネーション」という方法です。これは熟成中に細 かい泡の酸素を吹き込む方法で、タンクの中で継続的に行う場合と 樽の中で時々泡を出す場合があります。これを行うと、特に赤ワイ ンの場合以下のような効果があるそうです。まず見た目には清澄度 が高くなり、紫がかった色調が強調され若々しい感じになります。 また、香りの部分では最初は香りは閉じたようになり、弱く感じら れるのですが、しばらくして開くとフルーティーな香りがよく感じ られる様になります。味ではどうかというとこちらも最初のうちは タンニン、酸味を強く感じ樽に入れたばかりのワインのようにざら ついた感じがありますが、第二段階に入るとタンニン分がソフトに なり広がりがあるようになり、口の中の余韻が長くなるそうです。 分かりにくいので、僕なりに要約すると、通常マディランやカオー ルのワインは色が濃く力強いばかりで、ボルドーの上級ワインなど にあるエレガントな感じに欠ける印象があります。このエレガント さや広がりをミクロ・オキシジェネーションによって出すことが出 来るのだという印象を持ちました。 +-------------------------------------------------------------- | 3 | 曽根おすすめワイン +-------------------------------------------------------------- ■シャトー ド ヴィーラ'94 ACマディラン Chateau de Viella(Madiran) いいはなしでも書いたセミナーの時に一番印象に残ったワインです。 紫がかった濃い赤に、プルーンの様に凝縮した香り。しっかりした タンニンを持ちますが、広がりがあり技術の確かさを感じさせるワ インです。力強い赤ワインが好きな方におすすめです。 (\2000) +-------------------------------------------------------------- | 4 | フランスワイン講座 +-------------------------------------------------------------- ■第15回:フランスのワイン産地を知ろう 〜ブルゴーニュワイン(10)ボジョレー〜 ○今回はボジョレーです。ヌーボーで知られるボジョレーですが、大 きく分けて3つのAOCがあります。北部の10ヶ村の村名を名乗る、ク リュ・ボジョレー、その周辺地域のボジョレー・ヴィラージュ、主 に南部地域のボジョレーの3つです。これらのワインはガメイとい う葡萄から造られる赤ワインです。また僅かながらシャルドネから 造られる白、ボジョレー・ブランもあります。(ほとんど見かけま せんが・・)順に説明します。またアルコール度が若干高めのボジ ョレー・スーペリュールというAOCもあります。 ○クリュ・ボジョレー(Cru Beajolais) 北部の以下の10ヶ村は、その村名のAOCをもちます。簡単に村々を紹 介します。 ◆サンタムール(Saint Amour) バレンタイン・パックでもご紹介した。「聖なる愛」という名前 の村です。クリュ・ボジョレーの中でも一番北に位置します。土 質は粘板岩混じりの花崗岩、バランスが良くスパイスやキンモク セイの香りを持ちます。 ◆ジュリエナス(Julienas) サンタムールの西側に位置し、土質は花崗岩と片岩で、ワインは それを反映したしっかりとしたボディーを持ちます。 ◆シェナス(Chenas) 10のクリュの中で一番小さく、土質は花崗岩質。長熟タイプでア ルコール度が高く、濃厚かつ引き締まったボディーを持ち、隣の ムーラン・ナ・ヴァンに似ています。 ◆ムーラン・ナ・ヴァン(Moulin-a-vent) クリュ・ボジョレーで一番知名度が高く、最上のものといわれま す。瓶熟をさせることによって、品質が向上するタイプで、熟成 させると、コート・ドールのピノ・ノワールに一番似ていると言 われます。土質は花崗岩系ですが、マンガンを含んだ砂質土壌を 含んでいるため、ワインに特有の性質をあたえています。 ◆フルーリー(Fleurie) ムーラン・ナ・ヴァンの南西部で、土質は花崗岩の混じった砂で ワインは魅力的で果実味に富み、華やかで優しい味わい。 ◆シルーブル(Chiroubles) 海抜400メートルとクリュ・ボジョレーの中で一番高い場所に 花崗岩質の畑があります。ワインはクリュの中で一番軽く、濃厚 さや力強さはありませんが、はや飲み出来るすっきりした味わい に人気があります。 ◆モルゴン(Morgon) 土質は花崗岩質が基盤で、際だった特徴は風化した片岩質にあり ます。若いうちには香りも閉じていてパッとしないことが多いよ うですが、2年から4年瓶熟させることにより、豊かで洗練され た香りが出てきます。 ◆レニエ(Regnie) 1988年に、ボジョレー・ヴィラージュから格上げされ独自のACに なりました。土質は花崗岩質系で、ワインは軽くてシルーブルに 似ています。 ◆コート・ド・ブルイィ(Cote de Brouilly) ブルイィ地区の中に標高500メートル足らずの、すり鉢を伏せ たような山があり、その山裾を取り巻く斜面にある畑が、コート ・ド・ブルイィを名乗れる。次に紹介するただのブルイィよりも 格上の存在で、アルコール度も、高くリッチで果実味があふれる ワインです。 ◆ブルイィ(Brouilly) 10のクリュの中で最も生産量が多く、ボジョレー・ヴィラージュ も一緒に生産している、生産者も多い。しかしブルイィを名乗れ るのはその独特の土壌(花崗岩と片岩)からなる畑のみです。素 直なワインで複雑さはなく気楽に飲めるワインです。 ○ボジョレー・ヴィラージュ(Beajolais Village) ボジョレーの北半分、約40ヶ村で、5000haくらいの地域から、年平 均35万hlのワインが生産されています。ただのボジョレーに比べる と明らかに良い場所にあり、クリュ・ボジョレーほどの個性はあり ませんが、各村の特徴を反映したしっかりしたボディーのワインです。 ○ボジョレー(Beajolais) 初心者にお勧めできる赤ワインの代名詞的存在で、ガメイ種から、 花のような香りを持つ、フレッシュ&フルーティーで飲みやすいワ インが生産されています。主としてボジョレー地区の南側から生産 されています。 +-------------------------------------------------------------- | 5 | 葡萄酒倶楽部からのお知らせ +-------------------------------------------------------------- ■バレンタインパック、多数のご注文頂き誠にありがとうございまし た。続いてホワイトデーパック検討中です。ご期待下さい。 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ ワインに関するご質問、レポートお待ちしています! 都道府県名 お名前(ニックネーム可) もご記入ください。 都道府県名 お名前(ニックネーム可)と記事の内容は、葡萄酒倶楽部 通信、およびホームページでのバックナンバーに掲載されます。あら かじめご了承ください。 お送りいただいた方の中から抽選で毎月1名に最新式ソムリエナイフ を差し上げます。 --------------------------------------------------------------- このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を利 用して発行しています。( http://www.mag2.com/ ) 購読の解除は、http://www.tetto.com/sone/で行えます。 バックナンバーも、http://www.tetto.com/sone/で入手できます。 --------------------------------------------------------------- ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ 発行: 葡萄酒倶楽部店主 曽根克則 (ワイン&リカーズSONE) E-Mail sonevin@mail.chabashira.co.jp 葡萄酒倶楽部 http://www.tetto.com/sone/ 美味い地酒あります http://www.tetto.com/ponshu/ 静岡県藤枝市駅前2丁目14−23 TEL 054-641-1030 FAX 054-644-3881 .