■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ □ 「葡萄酒倶楽部通信」14th ボトル 1999.2.2 発行部数2079部 □ ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ +---14thボトル 目次--------------------------------------------- | 1.新着ワイン | ■モンペリエール カベルネ・ソーヴィニヨン'96 | 2.曽根のちょっといい話 | ■フランソワ・タイエ氏のワインセミナー | 3.質問コーナー | ■貴腐ワイン | 4.フランスワイン講座 | ■第14回:フランスのワイン産地を知ろう | 〜ブルゴーニュワイン(9)マコン〜 | 5.葡萄酒倶楽部からのお知らせ | ■リスト作成中です! +-------------------------------------------------------------- +-------------------------------------------------------------- | 1 | 新着ワイン +-------------------------------------------------------------- ■モンペリエール カベルネ・ソーヴィニヨン'96 Monpelier Cabernet Sauvinon '96 カリフォルニア州、セントヘレナにあるモンペリエール・ヴィニヤ ーズのワイン。凝縮したブラックチェリーの香りや良く熟したタン ニンの甘さ、樽からの旨味がバランス良く感じられる、コストパフ ォーマンス大のワイン。赤ワイン好きのデイリーワインにピッタリ です。 (\1400) +-------------------------------------------------------------- | 2 | 曽根のちょっといい話 +-------------------------------------------------------------- ■フランソワ・タイエ氏のワインセミナー 去る1月19日東京のダイヤモンドホテルで成城石井さん主催のセミ ナーが行われました。講師はフランソワ・タイエさん。ワイン輸出 会社を営む傍ら、ボルドー大学の講師などもされている、いわばそ の道のプロです。内容は「ワインの改良方法(ひくこと)」。その 内容をかいつまんで紹介します。収穫した葡萄の糖度が理想よりも 低い場合、一般的に行われている方法が「補糖」で発酵前の果汁に 糖を加えその果汁でワインを醸造します。この方法は発明した人の 名前をとってシャプタリザシオン(chaptalisation)とも呼ばれま す。これは果汁に糖を加えるのですから、いわば「たすこと」です。 この方法は糖度に関しては理想的な状態に持っていけますが、糖を 加えることにより全体のボリュームも増えますから、糖以外の成分 は薄まってしまうという欠点があります。それならば溶媒である水 分を「ひくこと」によって、果汁の濃度を上げてしまおうというの が今回のセミナーのテーマです。自然の力でこれを行ってできたワ インに貴腐ワインやアイスヴァインがありますが、(質問コーナー 参照)人工的に行う方法について、次の2つの方法が紹介されまし た。一つは真空状態で水を蒸発させるやり方です。普通水は摂氏百 度で沸騰しますが、これが真空に近い状態の中では20度位で蒸発し ます。そこで搾った果汁を真空下におき、低い温度で水を蒸発させ るのです。この方法では過剰の熱が加わりませんから、香りなどの 成分も破壊されません。と同時に酸、ミネラル、ポリフェノール、 香りの成分も凝縮されます。このやり方は赤よりも白ワインに向き 長熟タイプになるそうです。もう一つのやり方は逆浸透膜を使う方 法です。この逆浸透膜というのは海水から真水を造るのにも使われ るもので、果汁から水のみを濾すことが出来ます。この方法も糖度 が高くなるばかりでなく、アントシアニン、エキス分、グリセロー ルなどが豊かになり、もともとのワインの特質を失うことなく、ワ インをリッチにすることが出来るそうです。そしてこの方法は長期 熟成タイプの赤ワインによく使われているそうです。後者の方法は まるき葡萄酒でも行っており知っておりましたが、前者の真空下で の濃縮は初めて知り(勉強不足かな?)非常に興味深いセミナーで した。 +-------------------------------------------------------------- | 3 | 質問コーナー +-------------------------------------------------------------- ■貴腐ワインてどういうものなのですか? □貴腐ワインは、貴腐葡萄から製造されたワインのことです。貴腐菌 というのはカビの一種で名前をボトリティス・シネレアといいます。 このカビの胞子が健全な葡萄の表面に付着して、湿度、温度などがこ の菌の生育にふさわしい条件になると、胞子(種みたいのものです。) から菌糸(根っこみたいのもの)が出ます。この菌糸が葡萄の皮の部 分に穴をあけ中にのびていきます。このときに菌糸があけた微細な穴 から葡萄の中の水分が蒸発します。すると葡萄は一見すると灰色のカ ビがついた干しぶどうの様になり、これから搾った果汁は、水分が蒸 発している分濃縮され、非常に糖度が高くなります。この果汁からつ くったのが貴腐ワインです。フランスでこのたぐいのものの主な産地 は、ボルドー地方のソーテルヌ、バルサック。ロワールのコトー・デ ュ・レイヨンなど、またリーゾナブルなものとしては、西南地区(ス ッド・ウエスト)のモンバジャックなどがあります。 +-------------------------------------------------------------- | 4 | フランスワイン講座 +-------------------------------------------------------------- ■第13回:フランスのワイン産地を知ろう 〜ブルゴーニュワイン(9)マコン〜 ○今回はマコンです。ここはその作付け面積の約7割をシャルドネが 占めているところからわかる様に、白ワインが主体の産地です。私 の印象でもマコンというと白というイメージが強いです。以下にAOC をあげます。 ○マコン、マコン・ヴィラージュ(Macon、Macon Village) このACでは白、ロゼ、赤とも生産しています。マコンの白は一般的 に1年から2年ぐらいのあいだの、フレッシュさと花のような香り があるうちが飲み頃とされています。実際フレッシュでクリーンな 感じのシャルドネに良い印象があります。以前紹介したブシャール ペール(Bochard Pare & Fis) のシャルドネ・ド・シャルドネ(Char donnay de Chardonnay)はマコンのワインですが、(シャルドネとい うのはマコンの北部にある村の名前です。この村から品種の名前を とったとい われています。)フルーティーで柔らかなボディをも ち、辛口の白ワインをあまり飲んだことがない人でも 美味しく飲 めるものです。またここのワインで評判の良いものは、 大手のル イ・ラトゥール(Louis Latour)、ルイ・ジャド(Louis Jadot)、 また新進気鋭の造り手としてはヴェルジェ(Verge)などがよく話題 になります。これらの造り手のものは割合高値で売られていますが、 品質も安定していて期待はずれだったことはあまりありません。良 くスーパーやDSなどで非常に安く売られているマコンもあります が、やはりそれはそれなりの味わいであると考えておいた方がベタ ーでしょう。またマコン・シューペリュール(Macon Superieur) という表示は通常のマコンよりもアルコール度が1度高いことを示 します。またマコンの赤の原料はガメ(Gamay)がそのほとんどです。 ○プイィ・フュッセ(Pouilly Fuisse) この村と隣村のサンタムール(号外参照)との境に有名なソリュト レの丘があります。この地方の写真には必ずといっていいほど登場 する崖ですがこの周りに高品質のシャルドネを生産する畑がありま す。プイィ・フュッセは白ワインのみを生産しています。マコン地 方の中でも特筆すべき白ワインで、特有の香りと、肉厚のボディを 持ちます。ここで著名な生産者はシャトー・ド・フュッセ(Ch de Fuisse)のドメーヌ・ヴァンサン(Domaine Vincent)。最上のもの は樹齢30年以上の葡萄で造るヴィエイユ・ヴィーニュ(Vieilles Vigne)。これはコート・ドールの最上品とも肩を並べると言われて います。(在庫あり95年 \4200) ○プイィ・ヴァンゼル(Pouilly Vinzelles) プイィ・ロッシェ(Pouilly Roche) 白ワインのみを生産しています。プイィ・フュッセの弟分的存在に みられています。 ○サン・ヴェラン(Saint・Verant) ここはかつてボジョレー・ブランだったところが昇格、独立してで きたACで、71年にこの呼称が認められました。白ワインで、マコン とプイィ・フュッセの中間的な味わいを持ちます。先日の成城石井 さんの懇親会で出された、サンヴェランは香りが高くなかなか美味 しかったので今度入荷してみようかな?と思っています。 +-------------------------------------------------------------- | 5 | 葡萄酒倶楽部からのお知らせ +-------------------------------------------------------------- ■プリムールのご入金ありがとうございました。領収書と成約文書を 順次発送しております。後はワインが着くのを待つのみですね。と いってもまだまだずっと先のはなしですが・・・。現在ワイン蔵最 新リスト作成中です。今度はHPからダウンロード出来るようにな る予定ですのでご期待下さい。 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ ワインに関するご質問、レポートお待ちしています! 都道府県名 お名前(ニックネーム可) もご記入ください。 都道府県名 お名前(ニックネーム可)と記事の内容は、葡萄酒倶楽部 通信、およびホームページでのバックナンバーに掲載されます。あら かじめご了承ください。 お送りいただいた方の中から抽選で毎月1名に最新式ソムリエナイフ を差し上げます。 --------------------------------------------------------------- このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を利 用して発行しています。( http://www.mag2.com/ ) 購読の解除は、http://www.tetto.com/sone/で行えます。 バックナンバーも、http://www.tetto.com/sone/で入手できます。 --------------------------------------------------------------- ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ 発行: 葡萄酒倶楽部店主 曽根克則 (ワイン&リカーズSONE) E-Mail sonevin@mail.chabashira.co.jp 葡萄酒倶楽部 http://www.tetto.com/sone/ 美味い地酒あります http://www.tetto.com/ponshu/ 静岡県藤枝市駅前2丁目14−23 TEL 054-641-1030 FAX 054-644-3881